罪をゆるす力 ―大川隆法総裁 心の指針161―

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月刊誌で心の指針を読みたい方は、月刊「幸福の科学」5月号のebookをご覧ください。


大川隆法総裁の書き下ろしである「心の指針」は、幸福の科学の機関誌 月刊「幸福の科学」で連載されています。全国の支部でもポスターを掲示しており、幸福の科学の毎月の顔として、世間でも広く知られています。

今月の「心の指針」では、人生の苦悩や罪の意識を乗り越えていくために、「ゆるす」ということが必要であると説かれました。幸福の科学 北海道本部の宮越瑞恵(みやこしみずえ)副本部長に、自身の体験からつかんだ「ゆるす力」の大切さについて聞きました。


父への葛藤を抱えて

今回の「心の指針」を読み、25年前の出来事を思い出しました。

当時、40年も続いていた父の会社が、ある事情から傾き、連帯保証人だった私は、大切なものをすべて失ったのです。あまりのショックに、父への恨みが募りました。

「なぜこんなことが降りかかってくるのだろう」と苦しみでいっぱいになっていたとき、偶然書店で見つけた幸福の科学の書籍のなかに、答えを見つけたのです。

そこには、「人間は魂を磨くために生まれてくる」「人生の苦難や困難は、自分に与えられた問題集である」ということが書かれていました。

私は、「これが自分に与えられた問題集なら、父を責めるばかりではいけないのではないか」と思いました。そして、「もう父を恨むのはやめて、許そう」と心に決めたのです。

そのように心を変えると、大変な状況のなかで一生懸命に生きている父の姿が見えてきました。そのとき、今まで味わったことのない温かい思いが心の奥底からあふれ出し、父だけでなく、父を恨んでいた自分自身をも許すことができたのです。

許しによって見えてくる愛

人を許せなくて苦しいときは、「許す勇気」が必要だと思います。

私もかつてそうでしたが、人を恨んでいると、「自分が傷つけられた」という思いで心がいっぱいになり、自己中心的な考えに陥ります。そんなとき、大川隆法総裁の教えを学んだことが本当に救いとなりました。

自分も他人も、共に完全でないことを受け入れ、勇気を出して相手を許せたとき、自分の中にも仏性(仏と同じ性質)が宿っていることを初めて実感できたのです。また、すべての人に仏の慈悲が注がれていることにも気づけました。

そうした体験から、他の人を心から愛し、他の人の幸福を祈ろうと思えるようになったこと。それが私にとっての「新しい愛」の発見でした。

一人でも多くの方に幸福への道を歩んでいただけるよう、この教えをお伝えしてまいります。


本内容は、月刊「幸福の科学」第375号より転載し、編集を加えたものです。
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