夫のDV、離婚、子供との離別。孤独な人生から「与える愛」で家族関係が改善

「与える愛」の教えが幸福のヒントをくれた 「与える愛」の教えが幸福のヒントをくれた

夫のDV、離婚、子供との離別―。 苦難の果てにつかんだ「人生の真実」

家族の問題で心に傷を負っていた、カナダ人のドナ・サンダースさん。ある日、街角で手渡された一冊の書籍が、ドナさんの人生を大きく変えました。

月刊「幸福の科学」394号 より転載・編集

ソファに一人座って―

今から3年ほど前、私は空虚(くうきょ)な心を抱えたまま、とても孤立した人生を送っていました。経理の仕事以外は何もすることがなく、家に帰ると一人でソファに座り、夜中までテレビを見て過ごします。私の心は寂しさでいっぱいでした。

(ああ神様、私の人生には何が残っているのでしょうか…)

頭のなかでは、過去の悲しい出来事が何度も再生されました。夫のうつ病、自殺未遂、私と娘への暴力、そして離婚―。夫と別れた後、娘が「父親と暮らしたい」と言って出て行ったこと。養育費を巡って夫と何度も法廷で争ったこと。息子が薬物にはまったこと。その後、私自身の恋人との破局…。

私は神様の導きを求めて、スピリチュアルな本を読んだり、自己啓発セミナーに参加したりして、心をポジティブにしようと努力しました。しかし、週末になると何もやる気が起きず、ソファやベッドで漫然と過ごすしかありませんでした。

思いがけない出合い

そんなある日のこと。仕事帰りに日用品を買いに街に出ると、数名の人が通行人に書籍を薦(すす)めているのを見かけました。

(キャンペーンでもやってるのかしら?)

私がそこを通りかかると、若い女性に声をかけられました。

「ハロー! ハッピー・サイエンス(※1)です」

彼女は私に『太陽の法』(※2)という本を紹介しながら、その日、近くの図書館で行われる瞑想セミナーに誘ってくれました。

(瞑想かぁ。…行ってみようかな)

その晩、セミナーに参加してみると、内容がとても深く、感動しました。私はもっと学んでみたくなり、その場でハッピー・サイエンスのメンバーになったのです。

その日から、仕事帰りや休日に、地元のハッピー・サイエンスの支部に通い始めました。いつもたくさんのメンバーが、素敵な笑顔と温かいハグで迎えてくれます。

(ここは、とても居心地がいいわ…)

※1:幸福の科学の英語名
※2: 大川隆法総裁の著書。人生の真理が網羅(もうら)された、幸福の科学の基本書の一つ。 創世記から、霊界の構造やの真実、文明の流転まで、壮大なスケールの教えが綴(つづ)られている。

葛藤の原因を見つめていくと

私は、マスター・オオカワの教えを学んでいくうちに、人生で出合う苦しみには意味があることや、それをどうしたら乗り越え、自らの糧に変えていけるのかを知りました。私の心を長年苦しめてきたのは、夫や子供との葛藤、愛憎でしたが、マスターの「与える愛」の教えが、それを乗り越えるヒントを与えてくれたのです。

与える愛とは、見返りを求めず、自分から他の人を愛することです。そして、この無償の愛こそが、人間を幸福にする「本当の愛」だと教えていただきました。

(私は「家族からもっと愛されたい」と思っていたけど、実際は思うように愛されなくて、ずっと苦しみを募(つの)らせてたんだ……)

この"満たされない思い"が、苦しみの原因だったと気づきました。私は支部のセミナーに参加して、家族と争っていた自分を振り返り、「愛されたかった」という心の執着を一つひとつ取り除いていきました。

すると、重苦しかった心が少しずつ軽くなっていき、心の底から「他の人を愛していきたい」という思いが溢(あふ)れてきたのです。

(これからは、私が与える側になろう!)

私は、夫や娘との関係修復を目指し、コミュニケーションをとる努力を始めました。

「与える愛」で家族関係が改善

今までの関係のせいで、邪険に扱われたり、心ない言葉をかけられたりすることもありましたが、「すべての人が、もとは共に天国で暮らしていた仲間だった」というマスターの教えを思い返すと、相手を許すことができ、「私に学びを与えてくれる相手なんだ」と、感謝すら湧いてきます。

そうして努力するうち、少しずつ、でも確実に、家族との関係が調和していきました。

(どんな環境でも、愛を与えることは出来るんだ。きっと今までの苦しみも、この真理を学ぶための経験だったのね)

私は、一緒に暮らしてきた家族が離れていく悲しみを体験するなかで、「人と人とを繋ぐものは、一体何なのか」をずっと考えてきました。でも今は、「与える愛」こそが、人を結びつける力なのだと分かりました。

(私以外にも、愛の悩みを抱えている人はたくさんいるはず。今度は私が、「与える愛」の幸せを伝えていこう―)

心が十倍、成長できた!

現在私は、毎週、トロント支部の仲間たちと共に、マスターの教えを地域の方々にお伝えしています。神様の愛を届ける毎日はとても充実していて、かつてのような寂しさや苦しみはもう感じません。

私がもし、ハッピー・サイエンスに出合っていなければ、今もソファーの上にいたでしょう。しかし、マスターを信じることで、私の心は十倍も成長できました。今は、マスターの教えを学び、広めていくことが、私の「人生の使命」だと確信しています。

今年、マスターが直接教えを説いてくださったトロントの地に、ハッピー・サイエンスを広げて、一人でも多くの方に幸福になっていただきたい。命ある限り、頑張りたいと思います。

トロント支部を訪れた大川総裁に、花束を渡すドナさん。

地元トロント支部で、ハッピーサイエンスのメンバーたちと

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