週刊新潮コラム・高橋昌一郎氏(國學院大學教授)への反論 高橋氏は「無明からの脱却」を

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科学哲学者で國學院大学教授の高橋昌一郎氏が、週刊新潮(6/25,7/2号)で連載しているコラム「反オカルト論」において2週連続で、幸福の科学大川隆法総裁の霊言を批判している。その要旨は、(1)大川総裁はSTAP細胞発見者の小保方晴子博士の詐欺・犯罪を見抜けないまま彼女の擁護論を展開したのでその霊的能力は疑わしい、(2)そもそも160年ほど前から始まったスピリチュアリズム運動そのものがフォックス姉妹のイタズラから始まったもので実証性を欠いた「イベント」にしか過ぎないというものである。

本論考では、同氏の主張の誤りを指摘し、“いかがわしい”のはむしろ「科学哲学」のほうであることを明らかにしたい。

霊言は世界宗教共通の現象

スピリチュアリズムはそもそも160年前に始まったのではなく、世界宗教に普遍的に見られる霊現象である。例えば、イスラム教は開祖ムハンマドに霊が降りて、アッラーの言葉を語らせたことから始まった。聖典コーランそののもが一種の“霊言集”とも言える。

コーランの中には、アッラーがムハンマドをエルサレムまで連れて行き、そこから昇天して天国を案内し、イエス、ヨセフ、モーセらと語らったと書かれている。高橋氏は、「英語が話せないはずの霊が流暢な英語を使ったことで霊媒師のウソが暴かれた」例を挙げているが、すると、アラビア語が話せないはずのイエスやモーゼが登場するコーランもインチキだと高橋氏は考えているのだろうか。コーランはウソの塊なのかどうか、しっかりと答えていただきたい。

また高橋氏は今回の一連の批判で小保方博士の守護霊霊言のみを取り上げているが、これまで大川総裁は数百人の霊人を招霊し、350冊以上の霊言シリーズを刊行してきた。今や霊言は社会現象として、世界的にも影響を与えつつある。

例えば大川総裁はマスコミに先んじて習近平国家主席や金正恩第一書記の守護霊を招霊し「魂の素性・傾向性」を明らかにしてきた。その的確さが、我が国の命運を切り開いてきたことは、親中民主党政権の退場と安倍内閣への政権交代に象徴されている。また、2011年暮れに行われた大川総裁による白川前日銀総裁の霊言で、同氏が総裁任期満了を待たずして辞職し、その後のインフレ・ターゲット導入、アベノミクスへとつながった。こうした社会的広がりを同氏はどう考えるのだろうか。

「科学哲学」なるもののいかがわしさ

科学哲学者である高橋氏は、「霊が乗り移ったにもかかわらず、霊の『母語』が話せなかったり、『口調』を真似できなければ、すぐにウソがばれる」と指摘している。どうやら、科学哲学者カール・ポパーが唱えた「反証可能性」を神秘現象批判の根拠にしているようだ。しかし、これは神秘現象の側の問題ではなく、高橋氏が依拠する「科学哲学」なるものが、そもそもいかがわしものであることによる。

例えば、高橋氏はコラム中で戦前の神秘研究家・浅野和三郎がある霊媒師から騙された例を挙げている。しかし、霊能者が途中から様々な事情で詐欺行為に転落する危険性とそのメカニズムを大川総裁は明らかにしている。『神秘の法』(幸福の科学出版刊・2005年)で詳述されている通り、霊能者が交霊術を職業とし始めると、その心の隙を狙って悪霊がスクラムを組んで交霊会を邪魔し、困り果てた挙句、霊能者が虚偽の霊言に手を染めたりするケースも後を絶たないのである。

霊現象とは反証によって白黒がつけられるような単純なものではない。30年以上にわたって大川総裁が数百人もの霊人を招霊し、350冊以上の霊言シリーズを刊行してきたことで、80年代に精神世界ブームが起きた頃に比べて、精度的実証的に飛躍的に解明が進んできたというのが事実である。むしろ時代に取り残されているのは、高橋氏の方で、仏教でいう「無明」(真理の明かりがなく、暗闇に置かれた憐れむべき状態)体質から進歩していないとしか言いようがない。一度『神秘の法』をはじめ各種の霊言をじっくり読み比べることをお勧めしたい。

小保方博士のSTAP細胞が問いかけたもの

また、高橋氏が問題にしている小保方氏のSTAP細胞発見も、マスコミが論文の不備や再現性があるかないかの次元だけを問題視したために本質が見えなくなってしまった。STAP細胞発見が偉業である理由は、成熟細胞を人工的遺伝子操作で初期化したiPS細胞とは異なり、自発的に初期化が成し遂げられるという一種の“奇跡”ともいえる現象を起こしたことにある。「神様の創造・造化作用というものを認めたうえで、科学が成り立つか」(6月23日に緊急発刊された小保方氏守護霊霊言の第2弾『小保方晴子博士守護霊インタビュー ―STAP細胞の真偽を再検証する―』 より)という、生命創造における「そもそもの始まり」、「第一原因」とは何かという根源的な問題が提起されているのである。その視点を欠いているマスコミや理研側に問題は存在するのであって、小保方氏、大川総裁側の問題ではない。

高橋氏は「無明からの脱却」を

高橋氏が依拠する「科学哲学」なるものでは、物質と精神のつながりは見えてこない。いま、自然科学は物質から精神への路を辿りつつあり(湯川秀樹『目にみえないもの』)、両者の間に横たわる広大な未踏の荒野を開拓する勇気ある探究者を必要としている。彼らをいたずらに茶化したり、否定したりする態度こそ、真の科学精神を圧殺する一種の全体主義ではないだろうか。神道系大学で教べんを執っているのであれば、高橋氏は宗教的科学的神秘に対して虚心坦懐に向き合い、「無明からの脱却」を図ってみてはどうだろうか。

※上記論点を問い合わせるべく6月26日に高橋氏に面会を申し入れたが、同氏は多忙を理由に頑なに拒否されたことを付記しておきます。

※なお、週刊新潮に関しましては、『週刊新潮に巣くう悪魔の研究』 『「週刊新潮」編集長・悪魔の放射汚染』 『人間失格 新潮社 佐藤隆信社長・破滅への暴走』 『「仏説・降魔経」現象編―「新潮の悪魔」をパトリオットする』 (幸福の科学出版刊)が発刊されております。

幸福の科学グループ広報局 部長 高間 智生

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