弱さを知る ―大川隆法総裁 心の指針176―

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大川隆法総裁の書き下ろしである「心の指針」は、幸福の科学の布教誌月刊「幸福の科学」で連載されています。全国の支部でもポスターを掲示しており、幸福の科学の毎月の顔として、世間でも広く知られています。

月刊誌で心の指針を読みたい方は、月刊「幸福の科学」8月号でもご覧いただけます。


今月の「心の指針」では、弱さを知ることで宗教的な人格が強まることや、この世的な執着を離れることの大切さが説かれました。弱さを知った先に現れる「真の強さ」について、幸福の科学 広報局の喜島克明さんに自身の体験を聞きました。

自分の弱さを認めると…

今月の「心の指針」を読ませていただき、何十年か前に自分の「弱さ」と対峙(たいじ)した体験を思い出しました。

当時私は幸福の科学の職員として信者の皆様と活動するなかで、「与える愛に生きよう」と努力していました。でもなぜか頑張るほど、心の中に“巨大な殻(から)”ができていくように感じ、心が苦しくなっていました。

そんなある日、瞑想の機会があり、私は自分の心の奥深くまで降りていきました。すると、心の底に“潜在意識の扉”が見え、それを開けると自分の悪しき思いが溢れ出してきたのです。「自分を尊敬してほしい」「自分だけ褒められたい」「人はどうでもいい」等々、自己中心の思いばかり。

(うわっ、何だこの思いは……)

驚きました。自分の中に、こんな執着だらけの「悪しき自分」がいたとは。しかし、それを認めなければ、心の殻を取り除くことはできません。

(仕方ない。これが自分なんだ)

とても勇気がいりましたが、私は「自分の悪」や「弱さ」を認め、「良く思われたい」という執着を手放しました。それから10年、心の殻を仏法真理に照らして剥(は)がしていくうち、人にどう思われようと相手の方の幸福を願って真理を伝え、行動できる自分に変わっていったのです。

“本当の価値”を伝えたい

「人に良く思われたい」と思うのは人間の常ですし、民主主義の世の中では「いかに人気を取るか」が重視されます。私は、幸福の科学に奉職する前は、CMプランナーとして広告業界にいましたが、採用される企画は「精神的な価値を含むもの」より、「大衆ウケするもの」ばかりでした。しかし幸福の科学で仏法真理を学び、心の修行をさせていただくなかで、本当に価値あるものは、必ずしも「人気」だけでは測れないものだと感じています。

はじめは迫害されたキリスト教がやがて世界宗教になったように、たとえすぐに受け入れられずとも、「神仏の教え」「神仏の愛」を伝え続けることが、多くの人を幸福にする力になります。世界中の人が幸福になるまで、この教えを伝えてまいります。


本内容は、月刊「幸福の科学」第390号より転載し、編集を加えたものです。

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